不動産購入時に確認したい「土壁」とは?実はメリットが多いって本当?
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不動産購入を検討されている方なら、部屋の壁をどのような仕上がりにするか慎重に考えているはずです。
今、昔ながらの土壁が再び注目を集めていることをご存じでしょうか?
実は、土壁は日本の気候に合っているといわれており、メリットがたくさんあるのです。
今回は、土壁とは何なのかを、メリット・デメリットとあわせてくわしくご紹介しましょう。
不動産購入前にチェック!土壁とは?
土壁とは、竹を編んで作った下地に、藁や砂などを混ぜて水で練った土を塗り込んで固めたもののことをいいます。
日本では古くから伝わる塗装方法の一つで、江戸時代にはお城などにも使われていた手法です。
現在でも、寺院などの古い建造物が残る町ではよく見かけることがあります。
土壁には室内の温度や湿度を調整する作用があるため、酒蔵や貯蔵蔵に使用すると適切に管理することが可能なのです。
夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる室内を実現できることから、一般住宅の壁にも適していることがわかります。
冷暖房器具の効きを良くすることにつながる土壁は、省エネ住宅が注目を集めるようになった今、再びその効果が期待されるようになったのです。
不動産購入前にチェック!土壁のメリットデメリットは?
土壁が持つ作用の一つに、調湿作用があります。
湿度が高いときは湿気を吸い込み、湿度が低いときは水分を放出して乾燥を防いでくれるため、1年中快適に過ごせるのです。
前述したように断熱機能も優れているため、冬は暖房を切った後もぽかぽかとした気持ちよい温かさが残ります。
さらに、土壁は無機質な不燃材で作られているので防火機能が高く、万が一火災が発生しても有害なガスが発生する恐れはありません。
その反面、施工に時間がかかるという点がデメリットです。
自然乾燥させながら何度も塗り重ねていくため、ほかの種類の壁に比べて施工期間が長くなってしまいます。
また、近年は土壁作りの経験がある職人さんも減ってきているため、満足のいく仕上がりが期待できる施工業者を探すのが難しいこともデメリットの一つです。
土壁は職人さんの腕によって仕上がりに大きく差が出るため、依頼する際は慎重に業者選びをしなければなりません。