住宅購入前に知りたい住宅性能評価書について概要やメリットなどを解説
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住宅を購入する方からは、「希望に合っている不動産なのかわからない」「比較検討したいが基準がない」といったお悩みがよく聞かれます。
物件資料のチェックや現地での見学を繰り返しても、良い不動産かどうかは判断しにくいものなので、第三者による公平な評価を参照すると良いでしょう。
今回は、住宅性能評価書の概要やメリットなどを解説します。
住宅性能評価書とは?住宅購入前に押さえたい概要
住宅性能評価書とは、第三者が対象の住居について調べて作成する、住まいの性能が載っている資料のことです。
住宅の購入に向けて各物件の性能や品質には多くの方が注目するものの、前述のとおり判断が難しいところでした。
各住宅の性能が独自に表示されることもありましたが、評価基準が各ハウスメーカーによって異なるなどの課題があったのです。
ゆえに、第三者機関が共通の基準で住宅を評価する制度が設けられ、依頼に応じて住宅性能評価書が作成されるようになりました。
注文住宅の購入時には、希望した性能を備えているかどうかの確認に役立ちます。
建売・分譲住宅においては、評価内容を基準にして希望に近い物件が選べるのです。
資料に載っている性能は新築物件では最大10分野であり、耐震性や耐久性など必須分野が4つ設けられています。
必須の4分野以外も調べるかどうかは、各買主が決められます。
なお、住宅性能評価書の依頼には費用がかかり、数十万円といった金額になるのが通例なので、正式な注文前に料金はよく確かめておきましょう。
住宅購入時における住宅性能評価書のメリットとデメリット
住宅性能評価書のメリットは、まず住居の購入にあたっての不安が減ることです。
どのような住まいなのかがいくつかの項目において確かめられるので、希望と異なる物件を知らずに選んでしまうリスクも低く、比較的安心して購入できます。
住宅の性能が客観的に示されるおかげで、借入時や保険加入時に優遇措置が適用されることもあります。
たとえば評価内容により、該当の住宅に高い資産価値が見込まれる場合、住宅ローンを利用する際に通常よりも低金利で借りられることがあるのです。
耐震性が高いと評価されていれば、地震保険の料金が少し割引されることもあります。
住宅性能評価書のデメリットは、取得費の負担がやや重いことです。
数万円といった金額には収まらないことが多く、住宅購入費がかさんでしまいます。
そのほか、住宅性能評価書で一定以上の評価が得られるように住居を設計すると、建築費がかさみやすいです。
すべての項目で高評価にこだわると費用対効果が悪化しやすいので、ご注意ください。