新築戸建てでソーラー発電を導入するメリットとデメリット
戸建て住宅にソーラーパネルを設置すると、太陽光で発電した電気をご家庭で使用できるほか、最近では売電による副収入を得られます。
メリットも多数ありますが、注意したいデメリットもありますので、新築一戸建ての購入を検討されている方に向けてそれぞれ紹介します。
戸建てにソーラー発電を導入するメリットとは
近年よくいわれるのは売電についてで、2009年より始まった電気の固定価格買取制度により、ご家庭で余った太陽光による電気を固定単価で買い取ってもらえます。
売るための電気はソーラーパネルや蓄電器などの設備があれば何もしなくても準備できるため、それほど高額にはなりませんが、売電による副収入を手軽に得られるのです。
次に、発電した電気は家庭内で消費でき、電力会社からの電気を使用する割合を減らせますから、通常よりも電気代を節約できます。
日当たりがよく、快晴日の多い地域にお住まいなら、コンスタントに太陽光の電気を使えるため、節約効果が大きくなるでしょう。
さらに太陽光による自家発電と蓄電ができると、何らかの理由で停電している際も変わらず電気を使えますから、短時間の停電時はもちろんのこと、長期間の停電となりやすい災害時にも役立つでしょう。
さらに屋根の上に設置したソーラーパネルはちょっとした断熱材代わりになり、特に冬は室内を暖かく保つために役立ちます。
戸建てにソーラー発電を導入するデメリットとは
ソーラー発電のために屋根の上へと設置するパネルは決して安くはなく、パネル代と設置工事の費用をあわせて100万~250万円ほどします。
設置終了後にはもうお金がかからないわけではなく、定期的にお手入れやメンテナンスが必要になるほか、異常や故障が見つかれば修理や交換も必要です。
屋外に設置する設備ですから、ある程度の強度は保たれているものの、風雨に何年も晒されて故障や性能低下が起こる可能性は十分に想定されます。
メンテナンスや修理も無料ではありませんから、最初の設置にかかる費用とあわせ、何かとお金がかかりやすいことは注意したいデメリットです。
次に固定価格買取制度は10年間と期間が決まっており、期間を過ぎると買取自体が終了するか、現在よりも安い単価での買い取りとなるリスクがあります。
そして、この方法での発電は日照時間に左右されるため、天候不順時には発電量が少なくて元が取れなくなるほか、開発が活発な市街地では高層ビルの新規建設によって日当たりが変わり、発電ができなくなるなど不確実性があります。