念願の戸建て住宅!気になるプレカット工法について徹底解説
現在、戸建て住宅の建築技法で話題になっている「プレカット工法」。
マイホームを建てるにあたって、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
あまり詳しく知らない方にも今後の参考にしていただけるよう、しっかり解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
戸建てを建てる前に知っておきたい!話題の工法プレカットとは?
プレカットは英語で書くと「precut」ですが、ここでいうpreは「以前の」や「先行した」という意味です。
つまり、事前にカットした木質建材を使って住宅を建てる工法を指します。
従来木造住宅は、大工職人が現場で墨出しという、水平位置や垂直位置を定める工程を経てから、それに従って木材を加工・組み立てていく流れが主流でした。
しかし、プレカット工法の場合は設計図をもとに、必要な建材とその形状や寸法などを入力し、専用の機械でカット加工していきます。
こうした技法には当然高度な技術が求められますが、昨今の技術力の向上により普及が進み、現在では90%以上の木造住宅で採用されています。
戸建て住宅におけるプレカット工法のメリットデメリットについて
プレカットがどのようなものかわかったところで、今度はメリットデメリットを見ていきましょう。
まず最大のメリットの一つとして、工期短縮が挙げられます。
これまでのように人の手で一から加工する場合、複雑であればあるほど時間がかかってしまいます。
また、施工する職人の腕次第では何度も修正が必要になり、材料に大きなロスが生じてしまうこともあるでしょう。
プレカットの場合は精密機械によって正確に加工するため、仕上がりの誤差も少なく、かつスピーディーに仕上げることが可能です。
これまで材料の加工にかけていた時間を他の部分に費やせるようになったことで、全体工期の短縮と、より細部にまでこだわった施工ができるようになったのです。
さらに、機械によって安定した品質を保てるようになり、職人の技量のばらつきもしっかりカバーできるようにもなりました。
このように、プレカット工法は時代の流れを汲みながら、施工者と発注者双方に利益をもたらす工法として多くの現場で採用されています。
一方で、当然デメリットも存在します。
それは「より緻密な作業に弱い」という点です。
建材の大量加工や同品質でのカットには適しているものの、木材一つひとつの材質や曲がりを鑑みながら作業ができるかといえば、やっぱり人の手にはかないません。
特殊な技法を要するものや、特注の建材による戸建て建築をお考えの方は、プランナーや施工店ともしっかり協議の上、慎重に計画を進めるといいでしょう。
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