ひな壇の土地を購入するメリット・デメリットとは

不動産コラム

野村 朋洋

筆者 野村 朋洋

不動産キャリア17年

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ひな人形を飾る壇のように、階段状になっている土地のことを「ひな壇の土地」と言います。

このような場所に家を建てると、「家が道路より高い」、「隣の家より自分の土地が低い」というようなことがあります。

傾斜地に開発された新興住宅地では、ひな壇状の造成地がよく見られます。

こうした場所にマイホームの土地を購入する際には、どんな事に気をつければよいのでしょうか?

今回は、ひな壇状地に家を買うメリット、デメリットをご紹介いたします。


ひな壇の土地のメリットとは


ひな壇の土地で方む家のイラスト


・眺望、通風、採光が良い

道路や隣地よりも自宅が高くなっていれば、眺めが良く開放感が感じられるうえ、通風も良くなります

また、南側にある家よりも自宅が高くなっている場合、陽射しを遮るものがないため室内が明るく、日中は照明をつける必要がありません。

 

・価格が抑えめ

ひな壇状地の不動産価値は、駅からの距離や利便性によって一概には言えませんが、もともと傾斜地のため一般的には価格が安くなる事が多いようです。

そのため、マイホーム購入費用が抑えられるメリットがあります。


ひな壇の土地のデメリットとは


ひな壇の土地で方む家のイラスト


・擁壁工事にお金がかかる

既に造成されている住宅地なら別ですが、切り開かれただけだった場合、家を建てる際は造成や擁壁工事に費用がかかります。

斜面が崩れる事を防ぐため、擁壁工事は欠かせません。

擁壁工事は一般的な住宅用地で1区画数十万円~数百万円ほど必要となります。

 

・地盤の強度が心配

造成の際に盛土したり、掘削したりしているため、その部分の地盤の強度は弱くなっている可能性があります。

これから家を建てる場合は、別に地盤補強が必要となり、追加費用が発生する場合もあります。

 

・下水管までの位置関係は?

家の敷地が道路よりも低い場合、下水管まで排水をポンプでくみ上げて排水しなければならないことも。

 

・プライバシーが気になる

隣の家より自宅が低い位置にあると、ベランダや庭が隣地から丸見えになる事があります。


まとめ


ひな壇状地にマイホームを購入する場合のメリット・デメリットとは何かをご紹介しました。

このような場所を購入して注文住宅を建てる場合、購入を決める前に建築家に土地を見てもらうと、住みたい家が建つかどうかを判断してもらえます。

ひな壇状地のメリット・デメリットを総合的に判断した上で、購入を判断する必要があるでしょう。

 

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